数年前、ヨーグルトがインフルエンザに効くと報道されると
一斉にヨーグルトを買いに走る事態が起こりましたね。
特にR-1乳酸菌が入ったヨーグルトは品薄となり、
販売店によっては1人1個の個数制限が出るなど。
この現象を冷ややかな目で見ている人も多くいたとか。
本当にヨーグルトはインフルエンザに効くのでしょうか。
ヨーグルトじゃなくても、納豆でもよかった?
まず、免疫力は腸内環境と大きく関わっています。
腸内環境を整えれば免疫力がアップし、風邪やインフルエンザなどの予防に役立つという事です。
ヨーグルトには乳酸菌が含まれていますね。
乳酸菌は腸内細菌のバランスを整えてくれる、つまり腸内環境を整えてくれるので
免疫力がアップする食べ物と言えるのです。
これはヨーグルトに限らず、他の乳酸菌でも認められています。
生きて腸まで届く乳酸菌なら腸内環境を整えてくれるので、納豆でもいいわけなのです。
ヨーグルトの中でもR-1乳酸菌を含むものが一番売れたのは何故?
どうしてR-1乳酸菌入りのヨーグルトが最も売れたのでしょうか
佐賀県有田町の小中学生1904人にR-1乳酸菌入りのヨーグルトを1日1回、半年間飲み続けて貰ったそうです。
その結果、佐賀県全体でのインフルエンザの感染率4.37%に対し
R-1乳酸菌を半年間、摂り続けた有田町はわずか0.04%だったそう。
これがテレビで大々的に紹介された事によりヨーグルトの中でも主にR-1を買いに走る人が急増したのです。
しかしこの実験結果、正確に言うと
『ヨーグルトの乳酸菌の整腸作用で腸内環境が健康となり身体の免疫力が上がった』
だけの事だという説もあります。
つまりR-1乳酸菌が直接インフルエンザウイルスに効果がある訳ではなく、
ヨーグルトの整腸作用により免疫力があがったという事。
予防接種の前後にはR-1乳酸菌を
じゃあヨーグルトだったら何でもいいのでは?
だって納豆でもいいくらいだし・・・
R-1乳酸菌ってたいした事ないんじゃないの・・・?
いいえ、そんな事はありません。
順天堂大学医学部・免疫学が専門の准教授によると
インフルエンザワクチン接種の前後にR-1乳酸菌を継続して摂ると、
出来る抗体の量が増えるという研究結果が明らかになっています。
つまり、R-1乳酸菌によりインフルエンザワクチンの効果が高まったと考えられるという事らしいです。
効果が出るまで1~2週間かかり、また、持続が大事だそうなので継続してR-1乳酸菌を摂取する事が大切だそう。
(先程の佐賀県有田町の小中学生1904人は半年間もR-1を飲み続けてますものね)
まとめ
予防接種をしたからといってインフルエンザにならない訳ではない様に
ヨーグルトを食べ続けたからといって、インフルエンザを必ずしも防げる訳ではないという事です。
腸内環境を整える為にも、予防の一環として取り入れていきたいですね。
栄養・休養・睡眠をしっかりとって、
適度な運動と手洗いうがいをしっかりとし、
腸内環境を整えて免疫力をあげて、インフルエンザに負けない身体作りをしていきましょう♪