クラシック等の楽譜を見ると「Op.(数字~)」という表記があると思います。
作品番号と呼ばれるものですが、そもそも作品番号ってなに?(´ω`*)
作品番号とは
曲名の後の「Op.(数字)」などの記載を作品番号といいます。
これはラテン語の「OPUS」を由来とした略号で「オーパス」と読みます。
OPUSは芸術作品や著作物等の意味にあたります。
この作品番号、音楽学者や研究科によって付けられたものと、実際に作曲家が付けたものがあります。
通常だと作曲された年代順に数字は大きくなっていきますが、楽譜の出版順などの場合もあったりこの作品番号は一概に作曲された順番とは限りません。
Op以外の作品番号
作品番号はOpの他にも「BWV.(数字~)」や「K.(数字~)」や「D.(数字~)」等で表記される事もあります。
これは作品番号がなかったりする特定の作曲家の作品を学者や研究家が目録を作成した上で整理番号を振ったものです。
● K ⇒ ケッヘル番号と言われるモーツァルト(が作曲したと思われる)作品につけられる
● D ⇒ ドイチュ番号と言われるシューベルト(が作曲したと思われる)作品につけられる
※ケッヘルとは・・・音楽学者のルートヴィヒ・フォン・ケッヘル(オーストリア出身)の名前からとられた。
※ドイチュとは・・・音楽学者のオットー・エーリヒ・ドイチュ(オーストリア出身)の名前からとられた。
ケッヘル番号もドイチュ番号も作曲年代順に番号が大きくなっていきますがバッハのBWVはジャンル別に番号が分類されています。
変わった表記の作品番号
ハイドンの作品には「Hob.(数字)」が使用されます。
ホーボーケン番号と言われるこの作品番号、「Hob.I:(数字)」の様に表記されています。
間に入っている“I” は交響曲をあらわしています。
※ホーボーケンとは・・・音楽学者のアントニー・ファン・ホーボーケン(オランダ出身)の名前からとられた。
まとめ
クラシックの楽譜って、この謎の数字とかアルファベットがあるおかげで難しく感じた事もありました。
ただの作品番号でしかないから、とっつきやすいですよね♪
でもこの作品番号にも音楽学者の叡智がつまっているんですね。